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  • チョルノービリ原発事故後の被災地での甲状腺検査はいつまで続けられましたか?

    被災地では甲状腺検査が長年にわたって続けられました。

    チェルノブイリ原発事故後、放射線被曝による健康への影響を監視するために、被災地では甲状腺検査が長年にわたって続けられました。
    2020年にFrontiers in Endocrinologyに掲載された研究では、チェルノブイリ初期の清掃作業員のヨウ素131吸入による平均甲状腺線量は0.18グレイと推定されていると述べられています(1)。
    カナダ原子力安全委員会は、2015年の時点で、事故時に被曝した子供や青少年の甲状腺がんの症例が約2万件報告されていると報告しています(2)。
    UNSCEAR2018白書では、事故当時18歳以下だった患者の約2万例が甲状腺がんと診断されたとも述べています(3)。

    これらの発見は、チェルノブイリ原発事故による健康への影響を監視するために甲状腺検査が長年にわたって継続されたことを示しています。
    (1) https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fendo.2020.569041
    (2) https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19147598/
    (3) https://world-nuclear.org/information-library/safety-and-security/safety-of-plants/chernobyl-accident.aspx

この回答を書いた人

河野恭彦

茨城県生まれ。一般社団法人日本保健物理学会正会員として、東京電力福島第一原子力発電所事故後に暮らしの放射線Q&Aウェブサイトを立ち上げ、一般の方々からの放射線に関する健康影響に関する質問に答える活動を約2年間行ってきた。2016 年にIAEA 放射能測定研究所(モナコ公国)へ留学。専門は環境放射能、放射線防護。IRPA Young Generation Network Leadership CommitteeのChairを2023年10月より務める。