SNS社会で科学者にできること

In the SNS Society
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  • 福島で避難解除された地域での追加被曝は年間どの程度ですか?(帰還された方の個人線量は測定されていますか?)

    避難が解除された福島の地域における追加放射線被ばくの年間レベルはさまざまです。

    が、政府の健康診断では、住民の大多数がICRPによる公衆の線量限度である年間1ミリシーベルト以内の外部放射線量を受けており、98%はそれを下回っていることが示されています。 5ミリシーベルト/年、10ミリシーベルト/年を超える被曝をした人はほんの少数だった (1)。国際放射線防護委員会 (ICRP) は、公衆被ばくは自然放射線による被ばくを除き、年間 1 ミリシーベルトを超えないよう管理することが推奨されています(2)。放射線レベルはモニタリングポスト等で継続的に監視されており、公衆衛生上、放射線レベルは非常に低く、懸念の原因と考えられるレベルをはるかに下回っています(3)。
    (1) https://world-nuclear.org/information-library/safety-and-security/safety-of-plants/appendices/fukushima-radiation-exposure.aspx
    (2) https://www.scientificamerican.com/article/fukushima-residents-return-despite-radiation/
    (3) https://www.fisheries.noaa.gov/west-coast/science-data/fukushima-radiation-us-west-coast-tuna

この回答を書いた人

河野恭彦

茨城県生まれ。一般社団法人日本保健物理学会正会員として、東京電力福島第一原子力発電所事故後に暮らしの放射線Q&Aウェブサイトを立ち上げ、一般の方々からの放射線に関する健康影響に関する質問に答える活動を約2年間行ってきた。2016 年にIAEA 放射能測定研究所(モナコ公国)へ留学。専門は環境放射能、放射線防護。IRPA Young Generation Network Leadership CommitteeのChairを2023年10月より務める。