SNS社会で科学者にできること
In the SNS Society
What Scientists Can Do.
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3.11以降出版された本について、2025年の今、再度読み返し、ファクトチェックやその真偽について検討をおこなった。私たちは3.11以降、夏から秋にかけて出版された放射線に関する本を、できるだけ入手し読んだが、これらを読むと、子供を持つ母親は福島に留まるのはあぶないと感じるのではと思った。実際、県外避難者は2011年6月には45,242人、8月末には55,793人となる。2011年8月末の集計では、このうち避難区域から県外への避難が約4.2万人、避難区域外からの県外避難が1.4万人と推計されている。県外避難者数は2011年秋以降も増加し、2012年3月には62,831人と最高となる。実際、3.11以降、福島から京都へ避難してきた方々とお話しして、福島にいたら子供達は皆病気になると危機感をいだき、西へ西へと逃げてきたと聞いた。事故直後に避難した方もあるが、福島第一原発の状態がある程度落ち着いた2011年夏以降に避難してきたかたも多数おられた。事故後に福島市や郡山市で開かれた、講演会を聞いているうちに不安になり、夏休みに母子避難したという方もいた。
ここでは、福島第一原発事故後に出版されたいくつかの本について、15年近く経った今、現在の知識でもって、これらの内容を再検討し、問題点を明らかにしようと考えた。